人間は命を一つのものとして捉えがちだけれども、実際には約37兆個もの細胞が集まり、互いに関わり合いながら、一つの生命を営んでいる。そこでは、意識することなく自動的に日々絶妙なバランスが保たれ、生命が維持されている。

地球上では、国や民族、思想の違いによって争いが絶えない。それを思えば、数十兆もの細胞が集まる身体の中で、もっと多くの故障や混乱が起きても不思議ではない。それにもかかわらず、私たちは日々、当たり前のように生きている。

この何気ない日常の健康こそ、実は驚くべき生命の営みなのではないでしょうか。

そう考えると、病気になったときも、ただ不調を嘆くのではなく、立ち止まり、自分の身体と向き合い、静かに心を落ち着ける機会を得たと捉えることもできる。

健康であることは、決して当たり前ではない。病もまた、生命の営みを見つめ直す機会なのかもしれない。

日々、何事もなく生きていられることへの感謝を忘れずにいたい。

そして、少しでも治療機会をいただいた方々へお役にたてるように準備しておきたいと思う。