肩凝りって。。。
辛いですよね。。。
肩こりとは、原因を問わずに肩関節から首にかけての張り、こわばり、重圧感、痛みをいいます。
また、肩甲骨周辺の筋肉のこわばりと疲労感がまざった不快な感覚とも。
肩凝りの定義とはないのが現実です。
“日本独自の言い回しであり、市民権を得ている文化的な言葉”なのですね。
医学的には2種類あります。
①本態性肩こり
・肩や腕の使いすぎ
・普段とは違った動かし方
・精神的ストレス
上記以外に原因がない場合。
②症候性肩こり
・疾患に起因
例)頚椎、消化器、循環器、耳鼻科、眼科、歯科、精神科、婦人科などの疾患がある。
筋肉のコリ(筋緊張)はなぜおきるのか?
・交感神経が優位説
※交感神経が活動する(基本的には起きて活動している時)と筋肉が緊張することは医学的に分かっています。
※交感神経が持続的にかたよると、肩こりの悪循環が発生します。また、悪循環の要因として疾患と過剰な精神的ストレスも関与しています。
交感神経緊張の悪循環とは?
筋緊張の亢進 → 筋肉内血管収縮 → 循環低下→ 筋虚血 → 筋代謝障害 → 痛み物質発生 → 感覚刺激 → 疼痛 → 筋緊張の亢進
慢性肩こりを作る生理的メカニズムです。
肩こり対策その①(自分で出来る事)
・身体を温める(風呂、冷えないファッション・ホッカイロなど)
・質の良い睡眠をとる(夢無し、途中起床無し、適度な時間など)
・原因は血流障害ですから、頚椎、肩関節、肩甲骨、背骨を動かす体操を行う
・運動する(30分程継続して歩く、肩甲骨体操など)
・好きな事をする、時間に余裕を持つ
肩こり対策その②(治療)
・鍼、マッサージ、温熱、電気など、状態の重症度に合わせられて且つ、局所と全体を調整できる術式と技術と知識がある治療。
※症候性肩こりとなると知識、技術はさらに必要。
私の肩こりへのアプローチは、当たり前のことですが。。。
上記の2種類を基本とした診察を行います。
局所診断
解剖学、運動学を使い筋肉へ供給する血管と神経と骨格の状況を把握する
全体診断
何が原因で症状を出しているのかを筋連動性、内臓体制性、経絡理論性、陰陽論性、臓腑理論性、三陰三陽論性、中医心理性などを用いて多角的に検討し全体状態を把握する
こうすることでよりよい結果を導いてくるわけです。
大事なことは。。。
芯から緊張をほぐすことです。
だから、
全体的 (身体、仕事環境、生活環境など)に診る事が大切だと思うのです。
針を先にして縷を後にす 以て帷を成すべし。
淮南子より。
肩凝りが楽になりますように。。。