医療人として患者にとって良い医療は何なのか、常に考えなければならない事だと思います。

世界保健機関憲章前文では(日本WHO協会和訳から)

〜健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあること〜

日本医師会倫理要綱から

医学および医療は、病める人の治療はもとより、人びとの健康の維持もしくは増進を図るもので、医師は責任の重大性を認識し、人類愛を基にすべての人に奉仕するものである。

1. 医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の習得に努めるとともに、その進歩・発展に尽くす。
2. 医師はこの職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め、人格を高めるように心掛ける。
3. 医師は医療を受ける人びとの人格を尊重し、やさしい心で接するとともに、医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。
4. 医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす。
5. 医師は医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、法規範の遵守および法秩序の形成に努める。
6. 医師は医業にあたって営利を目的としない。

日本鍼灸師会倫理要綱から。

一、 私は生涯を人類への奉仕に捧げることを誓う
二、 私は常に患者の健康の回復と保持増進を第一に考える
三、 私は患者の信頼に応えて秘密を厳守する
四、 私は良心と誠意をもって治療に専念する
五、 私はたえず鍼灸の学と術について最高の水準を保ち疾病に関する知識を一層深め伝統を守りその伝承に努力する
六、 私は鍼灸治療の有効性を高めその学術的研究の業績を重ねることによって他の医療分野から信頼と協調を確保し患者の治療に努力する
七、 私は鍼灸治療の適応を十分認識し無効な治療を行うことなく更に過誤を犯すことのないように努める
八、 私は常に自己の職責に誇りと責任をもち鍼灸師としての名誉と尊厳をもって鍼灸の発展に努力する
九、 私は治療に当たって宗教国籍人種政党社会的地位の違いによって患者に果たすべき義務を変えることはしない
十、 私は流派を超えて相互に鍼灸師を尊重し鍼灸界の団結を高め鍼灸師の資質向上のために努力する

 

さて、以下個人的意見ではありますが。。。

まず、物事には完璧はないという謙虚な姿勢が必要だと。

謙虚な心持ちがあるからこそ探求し真理や事象が見えてくると。

そこから、プロフェッショナリズムが生まれてくると。

※プロフェッショナリズムについては後々。

 

東西洋医学の違いと特徴は、

“病気を診る西洋医学”

“病気を除去・退治する効果”

“局所病因的”

 

“人を診る東洋医学”

“バランス失調の修正・治癒力向上効果”

“全身調整的”

などが違いとしてあります。

 

共通であるのは “健康であること” をサポートするという立場。

皆様が日々を健康であるためのサポートをすることを”利他的行動”をベースに専門家は施術・指導しなければならないと思うわけです。また、自分の守備範囲で社会の為に努力するという事も。

 

基本、手は左右ある。

利手と逆手 何方も役割があるなかで一つのことを達成しようとする。

何事も両手で優しく手に取りたいものです。

目的を1つにしながら、バランスよく行動したいものです。

常に皆様の良きパートナーであれるように医療チームを社会で作る行動と専門家として東洋医学を提供していきたいと思っております。

 

 

602B64E3-84FB-4C0D-8974-0E009B186BE1

 

 

自利利他。

仏教より

施せし 情けは人の為にならず 己がこころの慰めと知れ

我れ人に かけし恵は忘れども 人の恩おば 永くわするな。

新渡戸稲造 一日一言より。

 

心が平和でありますように。