• 現代医学と東洋医学について。

そもそも、人の身体について全て理解されているのでしょうか?

近年の現代医学の進歩は目覚ましいですが解明しきれてはいません。東洋医学もまた。

インターネットの普及により情報を手に入れる方法は格段にふえ、我々の生活に密着しているのは確かです。

しかし、一般的知識レベルは向上しましたが、体調が優れなく感じても検診を受けて数値や画像に異常がなければ安心しますが、反対に何かあるのでは?という不安も手にしまっているのは現実ではないでしょうか?検査結果が正常であっても苦痛を感じることも多いと思います。

私達は、いつの間にか現代医学が万能で効率的であると勘違いしがちになります。人体に対して未だ未解明な部分が多いことも認識しながら活用するべきだと思うのです。

 

そこで、東洋医学は現代医学と違う角度から人体を診る医学であるという事です。現代医学は、素晴らしい医学です。しかし、万能ではないという事。現代医学で行き詰まった場合には、別の角度から解決策を模索する発想の転換をすることも必要ではないでしょうか?

東洋医学は “分かりにくい” “科学的でない” “根拠は?” などと耳にしますが、それはある意味で  “古くて新しい事への出会い” だと思います。東洋医学は独自の医学体系ですから。

東洋医学は、生理観や病理観、診断、治療の方法があり、体系化されている医学です。現代医学とは違った角度から身体を診ることができ、皆さんにとって”新たな世界を提供できる”のです。

鍼灸師は国家免許です。基礎の学術はあります。しかし、施術側も人ですから “分かりにくい” となり医学体系から離れ “ただ刺す技術” だけになりがちになっている現実もあります。また、現代医学的な病理観に基づいて治療するのであれば、本来の道から外れ、効果を充分に発揮することもできません。

“だだ鍼を人に刺せる人” ではなく

“東洋医学体系と鍼でもって身体に変化をもたらせる人”

その為には、東洋医学体系をしっかり説明でき、臨床経験がなければ、”新しい世界を提供する” ことは不可能だと思います。

近年では、科学的に鍼灸治療の研究も進んでおります。だから、前回のコラムでも記載しました今年4月のWHO(世界保健機関)の東洋医学への社会医学としての位置付けが進んでいるのですね。

鍼灸治療は本当に良い治療です。

皆様のお近くに良き先生 良き鍼灸院 がある事を願っています。。。

 

 

格物致知

修己安人

論語より。