こんにちは 櫛橋です。
今回は、鍼治療で痛みが改善する理由です。
専門用語がいくつか出てきますが悪しからず。
基礎研究により、鍼治療の作用が解明されてきた事も紹介します。
鍼刺激は、様々な作用があり
その中で “鎮痛作用” があります。
そのメカニズムは、3つ。
①上行性 ②下行性 ③神経伝達物質性
①上行性疼痛抑制
脊髄から脳へ上がって行くのを鍼刺激で抑制します。(脊椎分節性ゲート効果、広汎性侵害抑制調節など)
②下行性疼痛抑制
鍼刺激を与えると、脳から痛みを抑制する物質が放出(アドレナリン、セロトニンなど)されます。その物質が脊髄を下行し痛みを抑制します。(セロトニン作動性、アドレナリン作動性など)
③神経伝達物質性
鍼刺激で鎮痛作用のあるモルヒネ様物質(オピオイドペプチド、βエンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィン)が血中に放出され全身に巡り痛みを抑制します。抗ストレスホルモンであるオキシトシンも分泌します。
そして、ツボ刺激により
①局所作用 ②全身作用 ③体性内臓作用
を導き出し様々な効果をだしているのです。
鍼治療は、血行改善、リラックス効果、鎮痛作用を主とし”治癒力を高める” 治療なのです。
だから、鍼治療は効果があるのですね。